天上天下唯我独尊

強いなぁ!って言われたい

引退・・・

1-5で負けた・・・
初回にエラーで先制されるも、息子のツーベースで
同点に追いつく。
今日は猛暑日。試合前から技術うんぬんより暑さに
強い方が勝つと思った。特に一番疲労が顕著に出る
ピッチャー。
相手ピッチャーは最後まで大崩れすることなく完投した。
我がピッチャーは5回に押し出しの一点を与え1-2で
息子にリレー。
息子はこの時点で投げられる状態ではなかった・・・
頭ふらふらで倒れそうになりながら投げるも2失点・・・
1-4で再度先発ピッチャーにマウンドを譲ることに・・・
当然、このピッチャーも暑さに負けて息子にマウンドを
譲っているので、制球定まらず1失点で1-5で最終回を迎えた。
息子に最後の打席が回ってくること無く試合終了・・・

悔いが残るのは息子のチームは実力を出し切れないまま
引退をしなければならなくなったこと・・・
何故、息子にもっと暑さ対策をアドバイスしてあげられなかったのか?
『何年息子より長く生きとんねん!!』と自分に罵声を浴びせたくなる。
息子に『今日の試合は後悔ばっかり』と言わせてしまうくらい
最後の最後の試合で一番悔いの残る試合をさせてしまった・・・


思えば、1年生のときはボールすら触らせてもらえず、
走ってばっかりの理不尽な練習に耐えてきた。
1年生のほとんどが夏休みに辞めてしまう中、息子は
耐え続けた。
2年生になると、その頑張りが認められ背番号をゲットするも
年功序列で全く試合に出れない悔しい思いをたくさんしたが、
それでも腐らず頑張った。
去年の3年生が引退したあと、息子はエースで4番を任され、
今日まで約一年間レギュラーとして試合ごとにレベルが上がって
いくのが手に取るように判った。
この一年間の息子の成長はハンパない。
オレはこの一年間のほぼ全ての試合を観てきたので判る。
いっぱい感動ももらった。

最後の試合に全力を出させてあげられなかったのは
悔しいが、息子は野球を通してかけがえの無いものを手に入れた。
息子がボソっとつぶやいた。
『もう少し、今のチームで試合をしたかった・・・』
一生の友達になるかも知れない最高の仲間と
一緒に野球を出来たことに感謝していると思う。

親バカやけど、息子はホンマに凄いヤツやと思う。
仲間を引き付ける力を持っている。

昨晩は緊張のあまり良く眠れず、この炎天下の中
体力的にも精神的にも今までに経験したことの無い
きつい一日から開放され、今はよほどホっとしたのだろう、
深い眠りについている。

明日から部活はないけど、仲間とジョギングするそうだ。
そう、息子は既に前を向いている。
今日の悔し涙は決して忘れないと思う。

息子よ、お前はホンマによう頑張った。いっぱいいっぱい感動を
くれてホンマにありがとう。
明日から朝錬がなくなるかと思うとまだ寂しさはあるけど・・・

三年間お疲れ様でした。