天上天下唯我独尊

強いなぁ!って言われたい

太鼓

昨日我が息子が今夏のお祭りで太鼓を叩く!!と言い出し、夜9時まで練習
していたらしい。私が会社から帰ると彼(息子)は清清しそうにお風呂上りに扇風機の
風を浴びていた。

太鼓は小学生5,6年生が叩ける。それは昔と変っていない。私は小学4年生までは
『絶対5年生になったら太鼓叩くぞ!!』と思っていたのに、いざ5年生になると、
そのとき丁度少年野球を始めたこともあり、もともと体力がなかった私は『しんどい』
と言う理由と、6年生で叩こうという理由で5年生では太鼓を叩かなかった。
6年生になった私。太鼓が叩ける最後のチャンスであったにも拘らず、今やその理由
すら思い出せないが、何故か私は太鼓を叩かなかった。
この太鼓を叩かなかったことが、今尚私の心の中に後悔の念として残っている。

でも、時が経ち我が息子が5年生で太鼓を叩くと言い出したことに、私は感動を
禁じえない。実は、以前彼とのキャッチボールからの帰宅途中に太鼓の練習を
している神社の近くを通った時に彼に『太鼓叩いたら』と自分の過去も明かさずに
言ってみたことがある。そのときの彼の返事は『考えとく』で結局、誘ったにも拘らず、
練習を見に行くことさえしなかった。
『息子よ、お前もか!』っとそのときは、彼が私の血を引いたことを悔やんだが、
今日のその彼が太鼓の練習に行ってきたのだ。何故太鼓を叩く気になったかは、
あえて聞かないでおこうと思う。

でも少なくとも彼は私と同じ後悔をせずに済んだ事に安堵感を覚えるとともに、
私の心の中でくすぶっていた後悔の念すら彼が吹き飛ばしてくれることを望んでいる。
運命の7/15,16、私は当然涙でその日を迎えるであろう。